公開日 2026.10.14
夏休み!わくわくお皿作りレポート!!

こねこね、ぺたぺた、ぬりぬり
島根大学で陶芸にチャレンジ!
島根大学WEBマガジン
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「こんなお皿が作りたい!」 「猫のマグカップにする!」 「大好きなキャラクターを描きたい!」子どもたちの自由な発想と笑顔があふれた2日間。
8月7日(金)と12日(水)両日にわたり、島根大学陶芸部による「小学生対象!夏休み わくわくお皿作り」のイベントへ親子で参加してきました。
今年初めて開催されたこのイベント。参加者たちは、自分だけのオリジナル作品づくりに挑戦しました。「陶芸って難しそう」 「小学生には少しハードルが高いのでは?」そんなイメージを吹き飛ばしてくれたのが、陶芸部の学生たちです。
参加者一人ひとりの「作りたい!」という気持ちに寄り添いながら、優しく丁寧にサポート。子どもたちはそれぞれのアイデアを形にし、世界に一つだけの作品づくりを楽しみました。
今回は、そんな笑顔溢れる陶芸体験の様子をレポートします!
目次
まずは想像してみよう
自己紹介を終え、最初のミッションは「どんな作品を作るか考えること」でした。
真っ白な紙に鉛筆を走らせながら、「猫のマグカップにしようかな」 「桜と温泉を描きたいなぁ」 「キャラクターのお皿を作る!」と、次々にアイデアが飛び出します。ここで素敵だったのは、「できるかな?」よりも「やってみたい!」を大切にしてくれたことです。難しそうなアイデアでも、まずは挑戦してみようか!と子ども達のワクワクした気持ちを尊重し、陶芸部の学生たちがしっかり思いを受け止めてくれました。
さらに驚いたのは、使える釉薬(ゆうやく)が45種類もあったことです。釉薬は陶磁器の表面に付着させるガラス層のことで、多種多様な色を発現させる“装飾”の役割と、ガラスでコーティングすることで強度を上げ、水や汚れを吸収しづらくさせる“保護”の役割があります。
色見本を前に、「この青がきれい!」 「こっちはザラザラしてるのに、こっちはツルツルだね!」と、子どもたちは目をキラキラさせながら、完成後の姿を想像して色の計画までしっかり立てていきました。
力いっぱい!「こねこね」タイム
頭に思い描くお皿をそれぞれが絵として描けた頃を見計らい、次の行程へ進みます。まずは粘土をこねる作業。陶芸部の学生から、「体重をかけてしっかりこねると、空気が抜けてきれいな作品になるよ」と教わり、みんなで力いっぱいこねこね。
ところが粘土が想像以上に固く、子ども達だけでは大変なので、保護者も総出で参加し全力でこねました。「こんなに力がいるんだ!」 「手が疲れたー!」と言いながらも、少しずつ柔らかくなっていく粘土に夢中になっていました。
また粘土はたっぷり用意されており、お皿1枚どころか複数枚は余裕で制作できるだけの量がありました。子ども達は時間の許す限り粘土を思う存分に使用して取り組み、複数の作品を作る子もいました。
試行錯誤の「ぺたぺた」タイム
しっかり練った粘土をいよいよ成形です。これがすごく難しい!!思い描いた形にならなかったり、厚みが均一にならなかったりとにかく苦戦しました。様々な道具も貸してもらいながら、試行錯誤で形作っていきます。学生たちは、「ここにもう少し厚みを持たせようか」 「粘土を棒状にして積み上げていくとお椀みたいにできるよ」と優しくアドバイス。厚みにバラツキがあったり、粘土にヒビがあるとその部分から壊れやすくなったり、最悪焼いている時に割れてしまうこともあるそうです。
悩みながら少しずつ形になっていく作品に、子どもたちの表情も真剣そのものでした。
1日目終了!
小学生たちが夢中になってこねて、ぺたぺたして、思い思いに形づくった作品たちがこちらです!
たっぷりの粘土を前に、気づけば大人たちも参戦。子どもたちに負けないくらい真剣な表情で、ものづくりの時間を楽しみました。
とても楽しくて熱中してしまい、陶芸の面白さ、奥深さに触れた瞬間でした。 途中からお皿作りではなく、粘土で動物を作り始める小学生の姿も。それでも「好きなように作ってみたらいいよ」と温かく見守り、背中を押してくださった陶芸部の皆さん。本当にありがとうございました。
すごい!焼けてる!!
5日後の12日。 会場に並んだ作品を見た瞬間、「わぁー!!」と歓声が上がりました。 白く焼き上がった作品は、制作当日とはまるで別物に見えます。ひと回り小さくなり、本物の陶器らしい姿になっていました。また心配していた作品の割れや欠けは見当たらず、どの作品もしっかり焼き上がっていました。
自分が作った作品を手に取り、嬉しそうに見つめる子どもたちの姿が印象的でした。
色をのせる「ぬりぬり」タイム
最後は釉薬や専用絵の具で色付けです。
裏面には1つ1つ丁寧に紫色の撥水塗料が塗られていました。これは釉薬を塗って焼き上げる際に、釉薬が底面に付着していると窯の中でくっついてしまうため、釉薬を付着させたくない床との接地面に塗るそうです。
釉薬の入ったバケツに作品をそっと浸したり、筆を使って丁寧に色付したり。完成後の色は焼き上がるまでわからないため、「どんな色になるんだろう?」 「早く完成が見たい!」と子供たちの期待も膨らみます。
釉薬は焼き上がるまでどんな仕上がりになるのかわからないというのが、完成をより楽しみにワクワクさせました。
陶芸の先にある「食卓」の楽しみ
イベント後、参加した子どもからは、「すごく楽しかった!」 「またやりたい!」 「思っていたより粘土が固くてびっくりした!」という声が聞かれました。
陶芸部代表で法文学部2年の渡部有沙さんは、「夏休み中は子供が家にいる時間、食事をとる機会が増え、親にとっては献立を考える機会が増えると思いますが、一緒に何が食べたいか子供と考えるときに、きっかけが陶芸であれば嬉しいと思ったんです」とにこやかに話してくれました。「自分で作ったお皿を使って、『今日は何を食べようかな』と考えるきっかけになったら嬉しいです」と、話します。自分で作ったお皿だからこそ、食事の時間がもっと楽しみになる。苦手な食べ物にも挑戦してみようと思えるかもしれない。今回の陶芸体験は、作品づくりで終わるのではなく、その先の暮らしや食卓につながる活動でした。
地域と大学をつなぐ陶芸体験
陶芸部を指導する大学教育センターの吉崎先生は、「島根大学では地域で活躍する学生を応援しています。地域で活躍する学生が増えることで、地域がより豊かになります。地域との交流を通して成長したい学生には、ぜひ島根大学へ来てほしいです」と語ります。
参加費500円で、本格的な陶芸体験ができる今回のイベント。作品づくりの楽しさだけでなく、学生との交流や食の大切さにも触れられる貴重な2日間となりました。
大好評だった今回の開催。すでに次回開催も検討されているそうです。
自分だけのお皿を作る楽しさ。 完成を待つワクワク感。 そして、そのお皿が並ぶ未来の食卓。
陶芸体験から生まれたのは作品だけではなく、人と人との温かなつながりでした。
この特別な体験が、参加した子どもたちにとって地域や大学を身近に感じるきっかけとなれば幸いです。



























