公開日 2026.04.01

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大学公認SDGsユニット01 島大すみれ食堂​(子ども食堂ボランティアサークル)

食を起点とした
「居場所づくり」に取り組む

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 SDGsユニットとは、地域または国際社会との、より一体的なパートナーシップ構築を目指し、SDGs達成に資する活動を行う学生や教職員に対し、島根大学が活動を公認したユニットで、令和7年度より新たに開始した取り組みです。
 令和7年度は14ユニットが認定を受け、SDGsの目指す17のゴール目標も様々、多岐にわたる活動を各ユニットが主体的に取り組んでいます。
 ここでは、そんなSDGsユニットの活動を紹介していきます!

貧困支援のその先へ 心を繋ぐ子ども食堂

 2025年5月に発足した『島大すみれ食堂』は、子ども食堂の支援を通じて地域交流を促進するサークル。サークル名には黄色いスミレの花言葉「小さな幸せ」や「日常のささやかな喜び」という意味を込めており、月数回の活動を通じて、参加者が温かな絆を実感できる場づくりを目指しています。貢献するSDGs目標は「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくりを」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」と多岐にわたります。

  設立の契機は、総合理工学部2年の佐藤一喜代表が、高校時代に経験した子ども食堂でのボランティア活動。食を通じた地域住民との交流に楽しさを感じ、大学進学後も活動を継続するなか、教員からの勧めでサークル化を決意しました。子どもと年齢が近い大学生が主体となって活動することで、より親密で楽しい空間を提供できると考えたのです。現在は、地域の子ども食堂の運営補助を軸に、夏祭りやクリスマス会での独自の企画提案など、交流の質を高める工夫を凝らしています。こうした想いに賛同した企業が協賛してくれることも増え、活動の輪は着実に地域社会へと広がっています。

 

 活動の根底にあるのは、佐藤代表の「第2の居場所」への強い想いです。スマホひとつで生活が完結する便利な現代ですが、その裏で孤独や虚無感を抱える人々は少なくありません。「今の生活に充足感を持てない人々に対して『ここに来れば、誰かと笑い合える』という安心感を届けたい」と意欲を見せます。子ども食堂=貧困支援という従来の固定観念を超え、世代や立場を問わず、誰もが人と人との温かな繋がりを感じられる場所を守ることもまた、『島大すみれ食堂』の大きなモチベーションです。

 今後はSDGs目標「4.質の高い教育をみんなに」を見据えた食事前後の学習支援も導入し、より多角的で柔軟な支援の形を模索する方針。最終的には、自分たちの手で一から子ども食堂を設立・運営することを大きな目標に掲げています。デジタル化が進む現代だからこそ、対面で集う価値を尊ぶ彼らの挑戦は、地域社会へ確かな「小さな幸せ」を届けています。

※本記事は、広報しまだい63号(2026年4月号)で公開された記事をもとに再掲載しています。

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