公開日 2026.04.24

NEWS・EVENT

島根大学本庄総合農場「春の農場開放日」

サクラ遺伝資源保存園
年に一度の一般公開に行ってきました

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 生物資源科学部附属生物資源教育研究センター・本庄総合農場で開催される人気イベント「春の農場開放日」。サクラ遺伝資源保存園の一般開放にお邪魔してきました。普段は立ち入ることのできないエリアが、多くの品種が見頃を迎えるこの時期に1日だけ特別に公開され、多くの地域の方々が訪れました。
 天候にも恵まれ、澄んだ青空と大山をしたがえて見る桜は、まさに絶景です。

目次

約250本・160品種の桜が集まる「生きた教材」

 保存園には、約250本・160品種もの桜が植えられています。緩やかな傾斜のある散策路の両側に広がる満開の桜には、品種名のプレートが添えられ、普段目にする機会が多いソメイヨシノは既に葉桜だったものの、園内には「桜色」と一言では表せない美しいグラデーションが広がっていました。
 来場者からは「こんなに種類があるなんて知らなかった」「品種ごとに咲き方が違って面白い」といった声が多く聞かれました。

 園内を案内してくださった職員の方によると、桜の寿命や倒木の話題がニュースになる中でも、この保存園では土地柄や管理の工夫もあり、古木も元気に花を咲かせているとのこと。「ソメイヨシノだけでなく、さまざまな品種を比較できるのがこの園の魅力です」と話されていました。
 木々の根元は藁などが混ざりふかふかと柔らかく、成長と保存のためのメンテナンスを足裏からも感じることができました。また園内にはところどころに、教員の研究紹介パネルも設置されており、時折足を止めて熱心に眺める来場者の姿も見受けられました。

来場者が語る“桜の楽しみ方”

 園内では、地域の方々が職員や先生に質問したり、木の特徴について語り合う姿が印象的でした。
「上向きに咲く桜、枝垂れる桜、横に広がる桜…タイプの違いを見比べられて楽しい」
「QRコードで品種の特徴が読めたらいいね」
「庭に植えるなら、どんな桜が向いているんだろう」
桜を“見る”だけでなく、“知る”楽しさが広がっている様子が伝わってきます。桜をきっかけに、大学と地域がもっと近くなる未来が想像できました。

裏千家茶道部によるおもてなし

 

 園内の一角では、島根大学裏千家茶道部の学生がお抹茶とお団子を振る舞う特設席を設けていました。席に着くと目の前には満開の御衣黄(ぎょいこう)が広がり、それを眺めながらいただく一服は格別。小さなお子さん連れの方やご夫婦で賑わっていて、人気のほどがうかがえました。学生たちの丁寧なお点前と、春の景色が相まって、来場者の表情も自然とほころびます。
 今回初めて参加する2年生に運び方や茶碗の向きなどを指導する3年生の姿も見られ、受け継がれる伝統のバトンパスを感じました。

田中秀幸准教授に聞く― “見るだけではない、学びの場としての桜園” ―

 

 生物資源科学部の田中秀幸准教授にもお話を伺いました。
「ここは観賞だけでなく、教育・研究の場としても重要なフィールドです。桜について学びたい高校生や大学生にとって、実物を見ながら学べる環境は貴重なんです」
また、今年はニュースやSNSでの情報発信を見て来場した方も多かったとのこと。
「開催前の告知も大事ですが、終わった後のレポートが次の来場につながる。こうして取材していただけるのは本当にありがたいです」と語ってくださいました。

学長もふらりと来場

 取材中には、大谷学長も来場し、園内隅々を散策し、来場者ととともに桜を楽しむ姿が印象的でした。満開の桜を背景に、写真撮影にも快く応じてくださいました。

本庄農場人気の物産販売も

 保存園の入口では、物産販売テントも設けられ、農場採れたて野菜やファンが多い農場加工ジャム等も販売していました。

春の農場で感じた、大学と地域のつながり

 

 今回の一般公開では、桜の美しさはもちろんのことですがそれだけにとどまらず大学が地域に開かれ、人と自然が交わる場として機能していることを強く感じました。現地で桜の美しさを楽しみながら、教員からの説明に興味深く耳を傾けたり、花の色や咲き方、枝の広がりの違いを実際にこの目で見比べることができる、フィールドワークに参加した気分でした。
 桜をきっかけに生まれる会話、学生の活動、研究者の思い。それらが重なり合って、春の農場はとても温かい空気に包まれていました。来年もまた、この場所で新しい春に出会えることを楽しみにしています。

ShimaDAYライター
はやこと
島根県松江市出身。島根大学企画広報課職員。
とりあえず笑顔、がモットー。五星三心占いは「金の羅針盤」。
長年爆音で音楽を聴き続けたせいで最近少し聞こえに不安が・・・。ライブ遠征と猫が好き。

ShimaDAYライター
はやこと

島根県松江市出身。島根大学企画広報課職員。とりあえず笑顔,がモットー。五星三心占いは「金の羅針盤」。爆音で音楽を聴き続けたせいで最近聞き返すことが多い。ライブ遠征と猫が好き。

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