公開日 2026.06.16

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島大生のアイデアを形に。川津バス停改修プロジェクト(連載第1回) ​

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目次

老朽化した川津バス停を,過ごしやすい環境に

島根大学のすぐ東側に位置する「川津バス停」。様々なバス路線のハブにもなっており,利用者数も多いバス停ですが,その待合室は近年老朽化が進み,薄暗く,気軽に立ち寄りにくい空間となっています。
「このバス停を,より快適にバスを待てる場所へと生まれ変わらせたい。どのような姿がふさわしいのか,柔軟で多様なアイデアを取り入れたい。」
そんな思いから,松江市交通政策課の皆さまが島根大学総合理工学部で建築を学ぶ学生に声をかけ,スタートしたのが「川津バス停改修プロジェクト」です。
総合理工学部建築デザイン学科 清水 貴史准教授の呼びかけのもと,学部2年生から大学院(修士)2年生まで,計15名の学生がこのプロジェクトに集まりました。学年は異なりますが主体性のある学生たちが持ち寄るアイデアからどのような提案が生まれてくるのか,大きな期待が寄せられます。

「ShimaDAY」ではこのプロジェクトに密着し,学生たちが松江のまちづくりに関わる様子を数回に分けてお届けします!

5月22日(金)には初回の打ち合わせが行われ,現状の問題点の洗い出しに着手。その後,学生たちは実際に現地に歩いて移動し,川津バス停の視察を実施しました。
(写真は,川津バス停にて現地視察する学生たち)

これまで川津バス停を利用したことのない学生も多く,図面や資料だけでは捉えきれなかった課題が,現地での体験を通して次第に浮かび上がってきたようです。
現場の空気感や利用者の動線,周辺環境との関係性を肌で感じることで,新たな気づきと視点が得られ,今後の提案へとつながっていくことが期待されます。

現実に存在する課題の解決に取り組み,将来に向けた学びの場に。

松江市交通政策課課長 佐藤 広樹さんからは,「明るい雰囲気のバス停をつくり,誰もが利用しやすい松江のバス交通網を構築したい」という,今回のプロジェクトに対する思い,また,「予算やスケジュール面での制約もあるため反映できないこともあるかもしれないが,是非柔軟な発想を持って取り組んでもらいたい。そして,こういった現実に存在する課題の解決に向けて取り組むことで,学生の皆さんにとって将来に向けた経験や学びの場にしていただきたい」と学生への期待を寄せました。

本プロジェクトは,川津バス停をモデルケースとしながら,将来的には他のバス停拠点の整備へと展開していくことも視野に入れています。ここで生まれる新たな発想や工夫は,やがて松江市内の他のバス停にも広がり,まちの風景の中に息づいていくかもしれません。

もっと自由に,クリエイティブに!

6月3日(水)。初回の打ち合わせから2週間弱という限られた時間の中で,学生たちは早くもそれぞれのアイデアを形にし,この日の場に持ち寄りました。
当日は,各自が作成したスライド資料をもとに,一人ずつアイデアを発表。清水准教授や建築設計において実務経験を持つShrestha(シュレスタ)特任助教からの助言を受けながら,「どのようなバス停を目指すのか,どのような環境づくりを目指すのか」というイメージを少しずつ具体化していきます。

「一度,こういったプロジェクトに参加してみたかった」と参加のきっかけについて語るのは,総合理工学部2年生の阿合ことみさん。
阿合さんは,「まだ経験も浅く,十分な提案ができるか分からない」と前置きしながらも,「仕掛学を用いた,茶室のようなコンパクトながらも居心地の良い空間づくり」という独自のコンセプトを提示しました。
もともと茶室のデザインに触れたことをきっかけに建築への関心を深めたといい,「たとえ狭くても心地よく過ごせる,そうした空間をバス停に取り込みたい」と,自身の思いを丁寧に語りました。

一方,総合理工学部3年生の松尾寧音さんは,「日常的にバスを利用しており,身近な存在であるバス停の改善に関わりたいと考えた」と参加の動機を説明し,「夜間における視認性の向上」をテーマに掲げました。
初回打ち合わせ時の視察はまだ明るい時間帯でしたが,松尾さんは別日に夜間の現地調査を実施。その結果,全体的な照度不足に加え,段差を示す黄色いラインが見えにくいといった建築環境的視点からの課題を指摘し,街灯の設置やライン照明の導入といった具体的な改善案を示しました。

この日は12名の学生が出席し,それぞれが考える現状,問題点や課題,解決方法などについて発表しました。

清水准教授は,「まずは目指すバス停の姿について,皆でイメージを共有することが重要」と述べたうえで,発表を踏まえ,高齢者や子どもといった幅広い利用者の視点や,雨天時に利用者が増える可能性など,多角的に検討する必要性を指摘しました。また,「空間の使い方についても,より大胆に考えてよいのではないか」と,発想を広げるよう促す場面も見られました。

さらに,シュレスタ特任助教からは,「機能からデザインを導く方法と,デザインを起点に機能を付与していく方法の2つのアプローチがある」としたうえで,「枠にとらわれず,より自由でクリエイティブな発想でデザインを構想してほしい」との助言があり,学生たちの挑戦を後押ししていました。

学生たちはこの後も提案内容をさらに磨き上げ,8月には松江市に対して提案を行う予定です。
実際にバス停の改修が行われるのは次年度以降となりますが,彼らがどのような発想で新たなバス停像を描き出すのか!?そしてその提案がどの程度実際の整備に反映されていくのか!?
「ShimaDAY」では,今後もこのプロジェクトの歩みを継続的に追い,その姿をお伝えしていきます。

次回の更新をお楽しみに!

ShimaDAYライター
メナ
広島県出身のカープファン。島根大学企画広報課職員。
趣味はカフェイン摂取。「あいほの」さんにご指導賜りながら同じく双子育児に奮闘中。ライブのチケットやswitch2などあらゆる抽選に当たったことがない。たまに剣道をしている。花粉症。

ShimaDAYライター
メナ

広島県出身のカープファン。島根大学企画広報課職員。趣味はカフェイン摂取。「あいほの」さんにご指導賜りながら同じく双子育児に奮闘中。ライブのチケットやswitch2などあらゆる抽選に当たったことがない。たまに剣道をしている。花粉症。

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