公開日 2026.11.05

NEWS・EVENT

「島根大学ホームカミングデー2026」開催​

さまざまな立場の人々が集い
新たな交流と発見を生み出すホームカミングデー

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ホームカミングデーは,卒業生をはじめとする島根大学を支えてくださる皆さまに,本学が地域とともに取り組む教育・研究活動や学生たちの成長した姿をご紹介し,交流を深めていただくための催しです。
今年度,松江キャンパスにおいては10月11日(日)に開催され,多くの卒業生や地域の皆さま,在学生,教職員が参加しました。学生による活動発表や本学教員による講演などを通じて,参加者それぞれが島根大学の現在と未来を共有し,人と人,人と大学とのつながりを深める機会となりました。

目次

感謝状の贈呈

まずはじめに,感謝状贈呈式を執り行いました。
この感謝状は,支援基金制度を通じて本学の教育・研究活動や大学運営に対して多大なるご支援をいただいた方々へ,感謝の意を表して贈呈するものです。
当日は,八田 禅 様と平田 栄 様に感謝状が贈られ,大谷学長がこれまでのご支援に対する深い謝意を述べました。

大谷学長による本学の活動報告

 

続いて,大谷浩学長が登壇し,島根大学の現況と今後の展望について報告しました。

学長は,少子化が進む中,地域の特色を生かした大学づくりの重要性を説明。本学の特色ある取組として,NEXTA(次世代たたら協創センター)や材料エネルギー学部を中心とした教育研究活動をはじめ,それにより島根県の主要産業であるマテリアル関連産業を研究と人材育成の両面から牽引する取組を紹介し,今後,こうした取組を全学展開することで島根創生につなげていく考えを示しました。

また,文系・理系を有する総合大学としての強みを生かした学際的な研究や,小中学生から大学院生までを対象とした一貫した人材育成,学問領域の枠を超えた教育プログラムである「クロス教育」の取組についても紹介。幅広い知識と専門性を兼ね備えた人材の育成を目指していると述べました。

さらに,地域課題の解決に取り組む「地域未来共創“文殊”ラボ」や,海外大学との連携などを通じて,地域と世界をつなぐ教育・研究活動を推進していることを説明し,現在策定中の新たな大学ビジョン「古(いにしえ)と今の叡智を結び,島根から世界の未来を創る大学」に触れながら,地域に根差した大学としてさらなる発展を目指す考えを語りました。

最後に,島根大学支援基金や学生団体を応援するギビングキャンペーンへの協力を呼びかけました。

その後の質疑応答では,文系・理系の枠を超えた学びが求められる時代における島根大学の人材育成の展望や,人口減少が進む中、大学が地域にどのように貢献していくのかについて質問が寄せられました。

大谷学長からは,本学における文系・理系の学生比率は政府が示す将来像から見ても大きな偏りがないとした上で,分野間のバランス以上に,地域の若者が大学で学び,地域に根付くことが重要であるとの回答がありました。

また,人口減少への対応については,県内大学への進学者の増加や地域への定着促進に加え,県外出身学生との継続的なつながりの構築が重要であると述べました。

会場では参加者との活発な意見交換が行われ,本学の教育理念や将来構想への理解を深める機会となりました。

「陸上競技部」代表学生による活動発表

 

続いて,陸上競技部副主将の 田中 ゆら さんが登壇し,競技活動や部員の地域貢献活動,これからの目標などについて発表しました。

田中さんは,西日本インカレや全日本インカレなどでの競技実績を紹介するとともに,「競技成績の向上だけでなく,人として成長し,地域や大学から応援される組織を目指している」と語りました。

陸上競技部では,「卓越した競技力の追求」「地域との連携と次世代育成」「徹底した自律と環境整備」の3つを活動の柱として掲げています。日々の練習に加え,競技場周辺の清掃活動や環境整備にも取り組むほか,松江市内の小学生を対象としたスポーツ教室「島大スポーツクラブ」の運営や,小学生向け陸上競技大会の企画・運営などを通じて,地域との交流を深めています。

 

こうした活動をSDGsの17の目標と紐づけ,陸上競技部は島根大学のSDGsユニットとして認定されています。田中さんは,助成金を活用しながら清掃活動や大会運営を継続していることを紹介し,「地域や大学,OB・OGの皆さまから応援される組織であり続けたい」と強く語りました。

また今後については,「島大スポーツクラブ」の拡充やスポーツ大会の充実,地域イベントへのさらなる参画を通じて,「島根大学を代表する学生組織」を目指していくと目標を述べました。

最後に,学生団体への応援が力となる「ギビングキャンペーン」への協力を呼びかけ,日頃の支援への感謝とともに今後の活動への意欲を伝えました。

 

参加者からは,「陸上は個人競技ではあるが,選手一人ひとりが記録に挑戦していく姿が非常に魅力的な競技。ぜひ中四国地区だけではなく,出雲駅伝など全国の舞台で島根大学のゼッケンを見られるよう期待しています。」と激励の言葉が贈られました。

法文学部 宮澤 文雄 准教授による講演

 

第2部では,法文学部の宮澤文雄准教授が,「なぜ今,西田千太郎なのか-松江から世界をつないだ教育者の思想と実践-」と題して講演を行いました。NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の登場人物のモデルの一人となった教育者・西田千太郎に焦点を当て,ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)との交流や,西田千太郎が地域教育にかけた思いについて紹介しました。

宮澤准教授は,「ばけばけ」がハーン本人ではなく,その妻・小泉セツをモデルとした人物を主人公に据え,人と人との関係性や普通の人々の生き方に光を当てている点に触れながら,その視点はハーンが大切にした価値観とも通じるものであると説明しました。

続いて,西田千太郎の生涯をたどりながら,近代日本の教育制度が始まった時代に学び,優秀な教育者として地域の人材育成に尽力した歩みを紹介しました。家族を支えるため故郷に残りながらも学問への志を持ち続けたことや,松江中学校で多くの教え子たちから慕われたことなどを,当時の日記や書簡を交えて解説していきました。

また,西田千太郎とラフカディオ・ハーンとの深い友情にも言及しました。宮澤准教授は,ハーンにとって西田千太郎が日本文化を理解する上で欠かせない協力者であり,最も信頼する友人の一人であったことを紹介し,二人の交流が松江から世界へとつながる文化的な架け橋となったと説明しました。その上で,社会の分断や人と人とのつながりの希薄化が指摘されるこの現代だからこそ,異なる文化や価値観を持つ者同士が互いを尊重しながら友情を育んだ二人の関係は,私たちに多くの示唆を与えると語りました。

講演の終盤では,「地方にいることは決して可能性を捨てることではない」と語り,西田千太郎の人生を通して,地域に根差しながら人を育て,未来へつないでいくことの大切さと尊さを参加者に呼びかけました。また,現在進められている西田千太郎旧居の保存活動についても紹介し,その志を次世代へ継承していく意義について述べました。

参加者は熱心に耳を傾け,強く感銘を受けたという声が口々に聞かれました。本講演を通して,松江と世界を結んだ教育者・西田千太郎の人物像と,現代にも通じるその思想について理解を深める機会となりました。

おわりに

今年度のホームカミングデーでは,本学の教育・研究活動の現在地や将来構想,学生たちの活躍,そして地域に根差した学びや研究の魅力が紹介されました。法文学部卒業生からは,「どの発表や講演も魅力的で,知らなかったことを多く知ることができ,有意義な時間だった。特に宮澤先生の講演は時間が足りないくらいで,非常に勉強になった」といった感想も寄せられました。

ホームカミングデーは,卒業生や地域の皆さま,企業・団体の皆さま,そして在学生や教職員が一堂に会し,島根大学の今に触れ,新たな交流を育む貴重な機会です。本学はこれからも,多くの方々とのつながりを大切にしながら,教育・研究・地域貢献活動のさらなる充実に努めてまいります。そして,卒業生をはじめ本学に関わる皆さまに誇りに思っていただける大学であり続けられるよう,地域とともに歩みながら、これからも挑戦を続けていきます。

ShimaDAYライター
メナ
広島県出身のカープファン。島根大学企画広報課職員。
趣味はカフェイン摂取。「あいほの」さんにご指導賜りながら同じく双子育児に奮闘中。ライブのチケットやswitch2などあらゆる抽選に当たったことがない。たまに剣道をしている。花粉症。

ShimaDAYライター
メナ

広島県出身のカープファン。島根大学企画広報課職員。趣味はカフェイン摂取。「あいほの」さんにご指導賜りながら同じく双子育児に奮闘中。ライブのチケットやswitch2などあらゆる抽選に当たったことがない。たまに剣道をしている。花粉症。

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